ホーム>平成25年度 第1回 山梨県富士・東部地域リハビリテーション研修会・相談会 報告

  平成25年8月9日(金)、平成25年度 第1回 山梨県富士・東部地域リハビリテーション研修会・相談会を、都留市のぴゅあ富士にて開催しました。
今回の研修会では、ツル虎ノ門外科・リハビリテーション病院で、理学療法士として勤務している和田国明氏が「現場で使えるトランスファーのコツ 基礎編」というテーマで、講義及び実技研修を行いました。
 山梨県介護福祉士会から御協力を得て、富士・東部圏域における保健・医療・福祉領域に従事する介護福祉士、介護員、ヘルパー、看護師等、計63名が参加し、充実した研修会となりました。

本研修会では動作の介助を行う前に、まずは対象者の動きを観察する事に注目し、対象者の動きの中で不十分な点を介助するという視点を学びました。立ち上がる際には、対象者の姿勢によって介助者がどの程度、身体を動かすのか、介助者の立ち位置や足の位置は対象者の動きを見据えてどこに配置するのが良いか等を動画や写真・デモンストレーションによって確認しました。
参加者からは「基本に立ち返って、足の位置など曖昧な点を再確認できた」との声が聞かれました。
  実技では、「立ち上がり」、「ベッドから車椅子への移動」を想定し、誤った位置に立つ事で介助者が対象者の動きを抑制している事を体験して頂いた上で、最も介助量の少ない介助方法を確認し、体験しました。参加者からは「対象者の残存機能を生かし、介助者が腰を痛めずに介助する方法を知る事ができ、良かった」との声が聞かれました。

研修会終了後の相談窓口では、さらに各参加者所属施設における介助者の腰痛に関する対応方法や、全介助の方のトランスファー方法についてのご意見が聞かれました。当センターでは平成26年2月に「現場で使えるトランスファーのコツ 応用編」と題して、複数の介助場面を想定したトランスファーの方法を提案する研修会を企画しております。今回頂いた相談内容を、研修会の内容の参考とさせて頂き、企画・開催していきたいと考えております。
 

地域リハビリテーション広域支援センターでは、今年度は本研修会を含め、医療介護従事者向けに3回の研修会を企画しております。今後も研修会・相談事業を通して、保健・医療・福祉に携わる方々にこの事業を周知し、地域リハビリテーションの質の向上に努めていきたいと考えております。