ホーム>平成27年度 第2回山梨県富士・東部地域リハビリテーション研修会・相談会 報告

平成27年11月20日(金)、平成27年度 第2回 山梨県富士・東部地域リハビリテーション研修会・相談会を、ぴゅあ富士にて開催しました。

今回は、ツル虎ノ門外科・リハビリテーション病院 作業療法士 渡邊紀彦氏を招き、『高齢者に対する介助方法 〜トイレ・入浴動作を中心に〜』というテーマで、実技研修会を行いました。

当日は63名の、保健・医療・福祉領域に従事するヘルパー、介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士等、様々な職種の方が参加され、充実した研修会となりました。
 
本研修会では、講師の渡邊氏より、対象者の状況を把握し、掌で優しく触れる事、そして介助する方がどのように介助をするのか、動きを伝える事の大切さをお話しいただき、参加者が実際に体験する事から始めていきました。今回の研修会では、トイレ動作と入浴動作の2点に絞って、介助方法を提案して頂きました。トイレにしても、入浴にしても、プライベートな行為に介助者がどのように介入していくのか、対象者の心理面への配慮においても確認をした上で、1人で介助できる方法を提案して頂きました。
 
参加者からは、「特別養護老人ホームでは立位の取れない方には基本的に2名で介助に入る為、1人で介助する方法は未体験だった。1人で介助できる方法には驚きを感じた」「対象者の状況把握をして、声掛けをする事の大切さを改めて確認できた」「講義で聞いた内容を参加者全員が体験できて良かった」といった感想を頂きました。また、今回の研修会を受け、「環境が悪条件(自宅が狭い、車椅子が無い等)の方に対する介助方法や、床からの立ち上がりの介助方法等が知りたい」といった介助方法を学ぶ研修会の開催を希望するお声を多く頂きました。
 
地域リハビリテーション広域支援センターは常設相談窓口に加え、研修会終了後には相談窓口を設置しております。頂いた相談内容を、今後はフォローアップという形で支援していきたいと考えております。また、研修会でお受けしたアンケート結果を元に、新たな支援方法も検討して参りたいと思います。

地域リハビリテーション広域支援センターでは、今年度、本研修会を含め、3回の研修会を開催する予定となっています。皆様の所属事業所等に近い場所で、地域の現状に合った研修会を開催できるよう、今後も企画・検討して参りたいと思います。

今後も研修会・相談事業を通して、保健・医療・福祉に携わる方々にこの事業を周知し、地域リハビリテーションの質の向上に努めていきたいと考えております。