ホーム>平成27年度 第3回山梨県富士・東部地域リハビリテーション研修会・相談会 報告

平成28年3月11日(金)、平成27年度 第3回 山梨県富士・東部地域リハビリテーション研修会・相談会を、山梨県立男女共同参画推進センターぴゅあ富士 大研修室にて開催しました。

今回の研修会では、山梨県福祉保健部長寿社会課の認知症・地域支援担当 作業療法士 貫井信幸氏と、ツル虎ノ門外科・リハビリテーション病院 作業療法士 大胡田匡詞氏を招き、『生活の中でのリハビリテーション再考察』・『認知症のある方への多職種支援』というテーマで、講義及びディスカッションを行いました。
 
当日は39名が参加し、保健・医療・福祉領域に従事する介護福祉士、介護支援専門員、看護師、リハビリスタッフなど、それぞれの職種が意見を出し合い、充実した研修会となりました。

本研修会では、山梨県長寿社会課の貫井信幸氏により、本人の思いを中心とした地域支援を進めていくために、住民主体の活動促進には専門職が連携し、住民主体の地域支援を推進することが重要であることを、動画も交えて、お話して頂きました。

講師の大胡田氏からは、認知症について知識を深めるとともに、地域で認知症のある方を支えるためには、より他職種の連携・サービスの活用を図る必要性があることを、事例や国の政策を交え、お話して頂きました。
研修会後半には、認知症がある方への支援で難渋していること、また、保健・医療・福祉領域の各職種が、認知症のある方にどのような支援ができるのかを、グループに分かれて意見交換しました。「認知症の知識を深めると同時に、それぞれの職種が情報交換・発信を行い、様々なサービスを活用し、連携していくことが必要ではないか」といった意見が聞かれました。
 
参加者からは、「認知症になっても、本人が安心して暮らしていけるように、地域住民を含め様々な専門職が協力することが大切だと分かった」という感想を頂くと共に、「地域で生きる認知症の方々のリアルな問題をもっと掘り下げて話したかった」というご意見も頂きました。

 
地域リハビリテーション広域支援センターは常設相談窓口に加え、研修会終了後には相談窓口を設置しております。頂いた相談内容を今後はフォローアップという形で支援していきたいと考えております。

今年度企画されました研修会事業は、今回をもちまして全て終了となりました。皆様方の御理解と御協力のもと、滞りなく行う事が出来ました事を感謝申し上げます。さらに、今後とも研修会・相談事業を通して、保健・医療・福祉に携わる方々にこの事業を周知し、地域リハビリテーションの質の向上に努めていきたいと考えております。