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主な治療法


 病態に合わせて、できるだけ効果が高く、できるだけ副作用の少ない薬剤を選んでいきます。
■消炎鎮痛剤
■血流改善薬
■神経に直接作用するクスリ
■漢方薬  など


 神経に直接薬剤を届かせる方法で、神経の炎症を抑えて痛みを軽減させることにより、痛みの悪循環から脱することを目指します。
少ない薬剤の量で、大きな効果が得られることがあります。
■硬膜外ブロック
■星状神経節ブロック
■神経根ブロック
■トリガーポイントブロック など



 痛みの原因は、骨や軟骨、神経といった画像に映る異常ばかりではありません。実は、背骨を支えるのに重要な筋肉の機能が低下していることが非常に多いのです。これは、筋肉量が多いアスリートでも、肉体労働者でも、デスクワーク中心の方であっても、それぞれに特徴的な機能低下がみられます。
 当院ではリハビリテーションに力を入れており、総勢40名の理学療法士が治療を行います。筋肉の機能を改善させ、効率よく使うことで驚くほど腰痛が改善されることがよくあります。


 西洋医学と東洋医学の融合が最近注目されています。お互いの縄張りがあるのではなく、お互いのいいとことを尊重しあうことで、足りない部分を補います。
■マッサージ
■針治療
■お灸

 上記の治療法を行っても改善しない病態がある場合は、根本的な治療として手術療法を考えます。背骨は、

  @からだを支える機能
  A神経を保護する機能

があり、手術内容も神経の圧迫を取り除く除圧(Aを改善)と、支える機能を回復させる再建(@の改善)の組み合わせで考えます。




 脊椎(頸椎〜腰椎)は、主に骨(椎体)と軟骨(椎間板、関節軟骨)でからだを支える役割があり、椎間板を始めとして消耗品で構成されています。
 手術は神経の除圧と支え補強を目的として行いますが、軟骨である椎間板の部分は再生しません。
故障した自動車を修理するといった方がわかりやすいでしょうか?
 そういうわけで、修理した部分やそれ以外の消耗してきた部分をより長持ちさせるためには、術後もメンテナンスが大事になります。 メンテナンスのやり方次第で、耐用年数は変わってくるのです。

 術後は定期健診とリハビリテーションの2つを行っていきます。

定期健診は、症状の経過や、筋力・動作のチェック、画像検査などを行います。
術後1か月、3か月、6か月、1年とそれ以降も1年ごとに経過をチェックしていきます。

リハビリテーションは、入院中のリハビリに引き続き、自宅での自主トレーニングを行います。
筋力維持やストレッチでの柔軟性維持が非常に重要になります。

また、普段の仕事や日常生活での動作や姿勢・体勢も、耐用年数に影響してきます。
 このように、脊椎の治療は1回きりで完了しない場合も多いので、治療法を考えていくときに、

@ いかに治療の負担を少なくできるか
A いかに長持ちするか


この二つを同時に考えながら決めていくことを心掛けています。